
二次会の演出
披露宴から参加している友人も楽しめる演出とは?
最近は、結婚式と同じ日に二次会を行うのが主流です。一次会にあたる披露宴は親族や会社関係者が中心で、二次会は親しい友人で盛り上がる、というスタイル。結婚式から続けて参加するゲストにとっては一日がかりになるので、二次会では「両方出席できてよかった!」と思わせるような演出を考えて。
お決まりの定番演出も味付けで二次会仕様に
高齢者も多く出席する披露宴では、ハメを外した余興は好まれないかもしれません。身内ネタで若いゲスト席だけからドワッと歓声が上がると、意味がわからない年配者は取り残されたように感じてしまうかも…。
披露宴にはプロフィールビデオ上映やテーブルラウンドといった演出もあるので、あとは美味しい料理と上質な音楽があれば十分です。ハデめの余興は二次会に回すことも検討してください。
例えばブーケプルズにしても、披露宴なら当然女性ゲストのみが参加するけれど、二次会では女装した彼の友人をひとり入れると、ババ抜き感覚で盛り上がります。
サプライズで記念品を用意する場合も、披露宴では「お色直しの色当てクイズ」なんかが定番ですが、二次会では会場のいたる所にカードを隠して全員で宝探しを決行し、カードを見つけた人には賞品をプレゼントするというように、全員参加型で陽気に騒げる演出がウケます。
披露宴のプロフィールビデオに代わる演出としては、二次会のみに出席するゲストのために、結婚式の様子を映した「撮って出しエンドロール」の映像を上映するのも絶対に喜ばれます。
それから新郎側のゲストの余興にありがちなのが、大学や会社に古くから伝わる裸踊り的な一芸。伝統だから断ることもできず、かといって決行されると女性がドン引きすること請け合いのこのテのものは、どうしてもというなら二次会で披露してもらいましょう。
新郎新婦の衣装に、遊びゴコロをプラスするのもキュート。新婦はパーティドレスに小さめのクラウンを斜めにチョコンと乗せ、新郎はオーバーサイズの燕尾服+デカい革靴+シルクハットでチャップリンに。衣装に「なんちゃって感」があると、ゲストは「これはラフに楽しめってことだナ」と期待が高まります。
「誰のために何をすれば」をいちばんに考えて
披露宴というのは、本来は老若男女が一堂に会するところに意味があるもの。この機会に、孫の友達に会えることを楽しみにしているお祖母ちゃんもいるんです。披露宴は身内、二次会は友人と完全に分けてしまうと、孫の友達にあいさつをすることもできず、ちょっと寂しい気持ちになるかもしれません。
できれば披露宴と二次会を同じ会場で開催してインターバルを設け、その間はどちらのゲストも交流できるようにするのが理想的だけど、それが無理なら結婚式場から徒歩5分くらいの近さで二次会の会場を探し、最初の30分程度は身内も見学できるようにすると喜ばれると思います。
もっと大胆にいくなら、披露宴と二次会の間に結婚式を入れる、という方法も。これなら両方のゲストが式に参列できるので、みんなが大満足です。
おもてなしのポイントは「誰のために何をすれば喜んでもらえるのか」を考えること。ゲスト全員に「いい一日だったね」と言ってもらえるような披露宴、二次会をめざしてください。
このコラムと関連した結婚式ムービーアイテム

プロフィールビデオ
プロフィールビデオは、新郎新婦の生い立ちや、お2人が出会ってからこれまでの道のりなどを紹介する映像演出。披露宴の余興演出として使用したり、新郎新婦のお色直し中や退場のタイミングなどで使用したりすることが多い演出です。
2次会からの参加者も多い場合、披露宴の内容を共有することでおもてなし効果もアップできるというメリットもあります。

このコラムのライター
井出千昌
フェリス女学院大学文学部国文学科卒。フリーライター。学生時代から編集の仕事に携わり、卒業後、フリーに。『25ansウエディング』(ハースト婦人画報社)には’90年代半ばから現在まで執筆を続けている。ウエディング関連の編集書に『安部トシ子の結婚のバイブル』(ハースト婦人画報社)、編集協力として『SWEETウエディング ハンドメイドBOOK』(武井美雪著/主婦の友社)などがある。
-
今さら人に聞けない 結婚式に関する素朴な疑問 PART.2 一般常識編
両家の顔合わせから結婚式の準備、入籍、新生活のスタートまで、 「これはどうすればいいの?」 と悩む一般常識のアレコレにお答えします!
-
今さら人に聞けない 結婚式に関する素朴な疑問 PART.1 挙式編
結婚式の準備を進めながら「こんなことを聞いたら非常識?」 なんて考えてモヤモヤしている人もいるのでは? 特に挙式に関しては、 知らなくて不安になるこ…
-
デキる花嫁のマナーと気配りPART.5 両家の会話編
ふとしたしぐさやなにげない言葉づかいが素敵。 気取っているわけではないのに、 今日は特別に輝いて見える…。 立ち居振る舞いにスマートさが感じられる花嫁…
-
デキる花嫁のマナーと気配りPART.4 両家の家族編
あなたが結婚式に夢をもっているように、 両家の両親にとっても結婚式は特別な日。 今まで見守ってきてくれた家族のために、 この機会にできる親孝行は、た…
-
デキる花嫁のマナーと気配りPART.3 パートナー編
ゲストに対する配慮は万全なのに、肝心の彼のことは何も考えてない…。 意外なようですが、そんな花嫁はとても多いんです。 彼はあなたにとって、いちばん大切…